断熱材にこだわって注文住宅を建てる

注文住宅で家を建てる場合,建売住宅と異なって,様々な部材を選んで家を設計していきます。その過程の中でも注文住宅で設計した家の性能を決定付けるとても大事な部材が断熱材です。注文住宅の断熱材選びで家の快適性が決まってしまうと言っても大げさではありません。ですから,注文住宅で家を建てる際には,断熱材にこだわりを持つことが重要です。断熱材は一度注文住宅の家を建ててしまうと目にすることはありません。ですから,普段街中で建っている家を見ても気にすることもないでしょう。そのため,断熱材について知識を持っている人はとても少ないと思います。
 断熱材は、住宅に対し外部から侵入してくる熱の出入りをコントロールして、室内の温度を快適に保つ役割を担っています。断熱材の種類によって住宅内の室内温度が変わってきます。注文住宅で建築する際にに,適切な断熱材を選ぶことで、光熱費の節約や結露の抑制などといった効果を得ることが可能になります。
 注文住宅で建築する際の断熱材といっても種類がたくさんありますが,大きく分けて3種類の素材があります。
 一つ目は,無機繊維系とよばれるもので,「グラスウール」や「ロックウール」といった素材が該当します。これらの素材は,燃えにくく、調湿性にも優れていますが,断熱性能では特に優れているとは言えませんが,多くの家屋で使用されているのが現状です。
 次に,発泡プラスチック系とよばれるもので,「ウレタンフォーム」や「ポリスチレンフォーム」などと呼ばれる素材です。とても軽くて断熱性能に優れた商品が多いです。発砲プラスチックは,隙間なく施工できるため,家の気密性能が非常に高くなり,熱の損失を防ぐことが出来るためとても暖かい家を注文住宅で建築することができます。
 3つ目には,「セルロースファイバー」や「羊毛」などといった一風変わった素材があります。断熱性能はそれほど高くありませんが,費用が安かったり施工がしやすかったりといった特徴があります。
 注文住宅であれば,様々な断熱材を選ぶことが可能ですが,それぞれの素材には,長所と短所があります。注文住宅をを請け負うメーカーであればノウハウを持っていますので,しっかりと相談することが大切です。