注文住宅を建てる際においては、間取りの設計を生活に対しての最適なデザインにすることがメインとなります。
ここで失敗すると後々取り返しが付きません。それゆえに神経を使って打ち合わせを重ねます。
しかし、注文住宅の快適性においてはデザインの以外の重要な部分があります。
それが断熱材です。現在の住宅建築には必ず使用される材料です。
断熱材の善し悪しで暑い夏や寒い冬の快適性が変わってきます。
そんな断熱材には鉱物系、石油系、自然系の3つの種類があります。
鉱物系はガラス繊維を固めた｢グラスウール｣等です。中程度の断熱性があり、安価です。
燃えない素材であるため耐火性に優れています。
石油系にはポリウレタンで作られた｢ウレタンフォーム｣という材質があり、これはいわゆる発泡スチロールです。こちらも安価で鉱物系よりも高い断熱性があります。
硬質のものは価格が上がるかわりにさらに断熱性が増します。
接着剤にも使われているフェノール樹脂を使用した｢フェノールフォーム｣という断熱材のもあります。こちらは高い断熱性の代わりに高価です。
石油系は難燃剤が含まれていますが、熱には解けるので耐火性は低めです。
自然系は新聞紙などを基とした｢セルロースファイバー｣を吹きつける方法とウールを断熱材のに使う方法があります。
普通に燃える素材であるため耐火性は低いものの、鉱物系と同様の断熱性があります。
製造過程でCO2の排出が少ないメリットがある自然に優しい断熱素材です。
コストは紙ではあるものの、鉱物系より高めとなっています。
基本的には断熱性能を重視するならばならば石油系、コストと耐火性を取るならば鉱物系という選択になります。
建築会社ごとに主に採用している断熱材に違いがあるので、対応する断熱材も聞いておくと良いでしょう。
なお、断熱材には敷き詰める方法の違いもあり、それによって断熱性が変わってきます。
家の外側に付ける方法は断熱性が均等になる反面、家の外側の幅が増大します。
土地の残り面積に余裕がないときは注意が必要です。
柱の横側に敷き詰める方法は面積が広がらないメリットがありますが、柱部分から熱が伝わってきます。
内側と外側の両方に敷き詰める方法は高い断熱性がありますが、その分、コストが高くなります。
夏と冬の快適性は住宅にとって重要な部分です。
そのため、注文住宅を建てる際は予算配分を考えながら良い断熱材をセレクトするようにしましょう。