施工がしやすく注目を集めつつある断熱材が発泡プラスチック系です。注文住宅では断熱材を選ぶことができるので、それぞれのメリットとデメリットをよく知って、どのような断熱材を使用するのか考えてみてください。
●ビーズ法ポリスチレンフォーム
ポリスチレン樹脂を発泡させてビーズ状にしたもので、素材は発泡スチロールと同じです。
ビーズ法ポリスチレンフォームは水を吸わない、軽くて加工しやすいという特徴があります。発泡スチロールに水をかけても水を吸わないのと同じです。水を吸わないという特徴によって、結露に強くなっています。
しかし、熱には弱いです。発泡スチロールも火を近づけるとすぐに燃えてしまいます。
価格は発泡プラスチック系の中では安価ですが、無機繊維系断熱材を比べると高いです。
●押出法ポリスチレンフォーム
素材はビーズ法ポリスチレンフォームとほぼ同じです。発泡させながら押し出して、硬い板状にしています。
ビーズ法に比べて薄くて小さな形をしていますが、高い断熱性があります。そして、水に強くて、軽くて施工しやすい特徴があります。
デメリットは熱に弱いことです。
●硬質ウレタンフォーム
ポリウレタン樹脂に発泡剤を加えて作られています。板状のものと、施工箇所に直接吹きかけるものがあります。
空気を含むことで断熱性を発揮するのですが、硬質ウレタンフォームは気泡に小さなガスが含まれていて、この構造によって高い断熱性を発揮します。
デメリットは価格が高いことです。また、燃えてしまったときに有害物質を発生させます。しかし、燃えて有害物質が発生するのは、断熱材に限ったことではありません。
●フェノールフォーム
フェノール樹脂に発泡剤や硬化剤を加えて作られています。
熱を帯びると硬化する性質があり、燃えにくい特徴を持っています。
熱伝導性は低く、高い断熱性を発揮します。耐久性があるので、長期にわたって断熱性を発揮し続けます。
注文住宅を建てる際の参考にしてみてください。