断熱材を選ぶポイント

注文住宅を購入するには、かなり高額な費用が必要となります。しかも大半の人は、20年や30年といった長期の住宅ローンを組んで購入することになるのです。

長く住み続ける家として購入する以上、長く住み続けられる家を建てなければなりません。そして長く住み続けることが出来る家を手に入れるための重要な要素の1つが、家の断熱性を高めることです。

断熱性の低い家だと、年齢を重ねた頃に家の中でヒートショックを起こすリスクが高まってしまいます。しかもヒートショックによる死亡者数は、交通事故による死者数よりも多いので他人事ではないです。

だからこそ家を建てる際にしっかりとヒートショック対策を行い、断熱性の高い家造りを心掛けることが大事だったりします。そして断熱性を高めるか否かの重要な要素が、断熱材選びです。

一言で「断熱材」と言っても種類は数多く存在していますが、大きく分けて繊維系と発泡プラスチック系の2種類に分類することが出来ます。注文住宅を建てる際には、数多くある断熱材の中から選び出すことになりますが、シンプルに断熱性が1番優れているのは「発泡プラスチック系断熱材」である「フェノールフォーム」です。しかもフェノールフォームは、優れた断熱性だけでなく耐火性にも優れているので心強い反面、価格が高額だったりします。

断熱材を選ぶポイントとしては、有毒ガスを発生させないかどうかも重要です。万が一、家が燃えてしまった時に有毒ガスが発生すると被害がより拡大してしまうことになります。そのためウレタンフォームをあまりにも大量に使用してしまうと、有毒ガスを発生させてしまう可能性がありますので選ぶ際には注意が必要です。

他にも環境に合わせて選ぶことも、重要だったりします。例えば湿気が多い地域で注文住宅を建てる際、グラスウールの使用は避けた方が無難です。グラスウールは比較的安価で断熱性が高いのが特徴ですが、湿気に弱いので断熱材としてのまともに機能しなくなる恐れがあります。加えてハウスメーカーや工務店により、得意としている断熱材や考え方に違いがあります。しかも質の高い断熱材を使用しても、工法を誤ると効果がきちんと得られなかったりするのです。だからこそ事前にハウスメーカーや工務店に相談して、その家にとって相応しい物をきちんと選び出す事が大事だったりします。

注文住宅を建てる際は、建築するハウスメーカーや工務店の得意としている断熱材や工法、そして施工する職人の腕についても聞いてみると良いでしょう。