健康を考えた注文住宅の断熱材選び

注文住宅では、外からの寒さや熱さを遮断することが必要で、その役割を担うのが断熱材です。一般的に使われているのは工業製品で、グラスウールと呼ばれるものや、プラスチックの発砲スチロールのようなものが使われています。これらは軽くて生産しやすく、効果も十分です。コストパフォーマンスに優れており、選ばれる理由になっています。

ですが、やはり工業製品ということで、体に優しいかどうかという点では考えてしまうかもしれません。もし生まれてくる赤ちゃんや成長する子供が、化学物質などにアレルギーが出るようなことになったら、果たしてコスト重視で良いのだろうかと思うものです。体に優しい家づくりを目指しているのであれば、自然素材を考えてみることをお勧めいたします。

自然素材の断熱材は幾つかあります。その中で代表的なものといえば、セルロースファイバーであり、これは天然の木質繊維でできた断熱材です。そしてこの素材は防音効果が高いという定評であり、楽器演奏や大きな音を鳴らして音楽を聴きたいと考えているのであればオススメです。木の素材なので調湿という点でも優れています。

その他の素材としてはウールプレスがあります。ウールつまり羊毛を使った断熱材です。羊毛の繊維に空気を入れて断熱性を高めており、調湿もできるので、カビとか寒い冬の時期の結露といった問題にも効果を発揮します。ウールは燃えやすいのではないかという懸念もなくはないですが、しっかりと対策されており、防虫処理もなされていますので、安心して選択することができます。

その他にも炭火コルクを使った断熱材もあります。このように幾つかの選択肢のある自然素材の断熱材ですが、コストはやや高くなってしまいますし、自然素材なだけに、虫にも食われやすい部分もありますので、このあたりをしっかりとチェックすることは大切です。注文住宅では体に優しい家づくりを重視するのであれば、自然素材の断熱材を選びたいものです。