住宅の断熱材について~内断熱編~

断熱材には外断熱と内断熱があり、注文住宅では外断熱を入れるのか、内断熱を入れるのかなど決めることができます。

断熱材を入れることで快適な住空間を保てる、そう思うかもしれませんが、メリットばかりでなくデメリットもあります。

ここでは、内断熱のメリットとデメリットを紹介します。

●内断熱とは

内断熱とは、柱と柱の間に断熱材を充填することです。外断熱は柱と壁の間に充填をします。

断熱材として使用されるものには、グラスウールやロックウールなどがあります。グラスウール細い繊維状に加工された断熱材です。ロックウールは鉄炉スラグや玄武岩などを細い選以上に加工した断熱材です。どちらも繊維系断熱材に分類されます。

●内断熱のメリット

内断熱は外壁に影響を与えません。外断熱は柱と壁の間に断熱材を充填するため、壁に厚みが出て、その分の面積が必要になります。しかし、内断熱なら外壁が厚くなることはなく、広い土地を確保できない場合でも設置をしやすいです。

工事費は外断熱よりも抑えることができます。外断熱はぐるっと建物全体を覆いますが、内断熱は部分の断熱なので、そういったことでコストを抑えられます。

内断熱は日本で一般的に行われている方法で、技術が安定していることも期待できます。

●内断熱のデメリット

内断熱は部分の断熱なので、外断熱に比べると気密性が低いです。

気密性が低いと結露が発生しやすくなります。結露はカビの発生原因となり、カビによって建物の劣化が進みます。

結露の発生具合は木造なのか鉄筋コンクリート造なのかによって違い、一般的には鉄筋コンクリート造の方が結露が発生しやすいとされています。

内断熱のメリットは、費用を抑えられることや外壁の厚さに影響を与えないことです。デメリットは外断熱に比べて気密性が低く、結露が発生しやすいことです。断熱材によって住み心地が変わってくるので、注文住宅を建てる際には断熱材についてよく考えてみてください。